データ・ディクショナリとは、SYSTEM表領域内に格納されている表とビューの集合である。 データ・ディクショナリ内部にはオブジェクトの定義や情報などが格納されていて、Oracleサーバが自動的に更新などを行う。
※動的パフォーマンス・ビューとは、サーバが動的に作成し、SYSがアクセスできるビューのことである。 動的パフォーマンス・ビューの内部には内部ディスク構造およびメモリ構造などの情報が表示される。

ビューの接頭辞

DBA

データベース全体に関連する情報をすべて表示する。
※SELECT ANY TABLE権限を持つユーザ以外はアクセス出来ない。

ALL

現行のユーザがアクセスできる情報をすべて表示する。

USER

ユーザが所有しているオブジェクトの情報をすべて表示する。

V$

動的パフォーマンス・ビュー。ディスク構造、メモリ構造に関するデータを表示する。

データ・ディクショナリ・ビューの一覧確認方法

SELECT TABLE_NAME,COMMENTS FROM DICTIONARY;

DICTIONARYビューでデータ・ディクショナリ・ビューの一覧を参照できる。

データ・ディクショナリ・ビュー一覧

USER_OBJECTS(ALL_OBJECTS)

現行のユーザが所有するオブジェクトをすべて表示する。
(ユーザがアクセス可能なオブジェクトをすべて表示する。)

CAT

ユーザが所有するオブジェクトをすべて表示する。USER_CATALOGビューのシノニム。

USER_TABLES(ALL_TABLES)

現行のユーザが所有する表をすべて表示する。
(ユーザがアクセス可能な表をすべて表示する。)

USER_TAB_COLUMNS(ALL_TAB_COLUMNS)

現行のユーザが所有する表、ビューなどの列を表示する。
(ユーザがアクセス可能な表、ビューなどの列を表示する。)

USER_CONSTRAINTS(ALL_CONSTRAINTS)

現行のユーザが所有する表の制約定義をすべて表示する。
(ユーザがアクセス可能な表の制約定義をすべて表示する。)

USER_CONS_COLUMNS(ALL_CONS_COLUMNS)

現行のユーザが所有する制約定義に指定されている列を表示する。
(ユーザがアクセス可能な制約定義に指定されている列を表示する。)

USER_VIEWS(ALL_VIEWS)

現行のユーザが所有するビューを表示する。
(ユーザがアクセス可能なビューを表示する。)

USER_SEQUENCES(ALL_SEQUENCES)

現行のユーザが所有する順序をすべて表示する。
(ユーザがアクセス可能な順序をすべて表示する。)

USER_SYNONYMS(ALL_SYNONYMS)

現行のユーザのプライベートシノニムをすべて表示する。
(ユーザがアクセス可能なシノニムをすべて表示する。)

表や列に対して最大4000byteまでコメントをつけることができる。
コメントは以下のデータ・ディクショナイリ・ビューで確認することができる。

・ALL_COL_COMMENTS
・USER_COL_COMMENTS
・ALL_TAB_COMMENTS
・USER_TAB_COMMENTS

コメント追加構文

COMMENT ON [TABLE 表名/COLUMN 表名.列名] IS 'コメント文';